法のくすり箱

.私は80歳の独居老人です。この前の阪神大震災により、長年住みなれた私の家が損壊し、今ではそれも解体され平地になっています。私は目下知人の家に仮住まいさせてもらっていますが、元の土地に簡易住宅を建てて余生を過ごしたいのです。元の家は、10年前亡くなった夫と私とが苦労して建てた土地付きの小さな住宅ですが、私は多年この土地になじんでおり、思い出のこもったこの場所を離れたくありません。ところが、別のところに住んでいる息子の嫁が、これを機会に土地を売りたいから私に家を建ててもらっては困ると言ってきました。実はこの土地は私の名義ではなく、嫁の名義なのです。夫が死亡した際に息子が私に、ずっとここに住んでもらってよいから、この家と土地は自分の名義にしてくれと頼むので、これに応じたのです。ところが3年前息子は交通事故で亡くなり、今では息子の嫁の名義になっているのです。もう私は元のところに住むことはできないのでしょうか?

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