☆ 附帯控訴 ☆
控訴(第一審の判決に対して上級裁判所へ上訴すること)に際しては、控訴人=控訴した側は、一審判決のどこに不服かを主張しなければならず、この不服の範囲を、控訴審の中で拡大することができる。これと公平をはかるために、被控訴人=控訴された側も、控訴審において、一審判決を自分に有利に拡張する申立ができる。これを附帯控訴という。
審理の範囲が拡大されるので、一審判決よりも控訴人に不利な判決が出る可能性がある一方、あくまで控訴に便乗するものなので、控訴が取り下げられた場合は、自然に効力を失うことになる。
なお、上告審でも同様の制度として附帯上告がある。